ずいぶんと体力が落ちたなと自覚する出来事が最近続けざまに起こった。
先ずは先日の奥多摩サイクリング。あの時は水分の取り方が悪く、喉が渇ききってスポーツドリンクをがぶ飲みしてしまい、ついには腹を壊しそれが体力低下の最たる原因になった。唯、重い疲れが中々解消されず、丸二日間脱力状態にあったことは、いつもと違う“変化”を感じてしまう。
もうひとつは週末のイベントツーリングである。初日の土曜日はサーキットを使ってのスポーツ走行会。例年の如く私の役目は先導車で、走行開始から終了まで延べ1時間半を走り続けた。きついと言ったらそうかもしれないが、昨年まではごく普通にこなして、翌日も軽い疲れが残るだけだった。ところが今年は筋肉痛、頭痛、腰痛、だるさが重なり合う超ヘタレ状態となったのだ。尤もイベントの3日前に風邪を引いてしまい、医者からもらった薬を毎日飲み続けていたことも相当に影響しているとは思う。
自分の年齢を考えれば致し方ない症状かもしれないが、徐々に低下する体力は気になる部分である。
とにかく長引く風邪の諸症状をきっちりと治し、十分な体力が戻ってきたら再び自転車や写真にトライしていきたい。
ここは一発我慢処だ。
- 2008/05/29(木) 09:25:17|
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セブン&アイは、デニーズ全店舗の約2割に当たる約130店を、3年以内に順次閉鎖する方針を固めたという。私がデニーズ現役の頃は外食産業全体が加速度的な成長期にあり、現在のような低迷は当然思いも寄らぬことだから、正直なところ複雑な気持ちでいっぱいだ。原因は多岐に渡るのであろうが、振り返ってみれば成長期の頃から既に感じていた様々な疑問・不満の中にそれが潜んでいたような気がする。

最も懸念していたことは没個性化。1978年入社当時のデニーズは、『いらっしゃいませ、デニーズへようこそ!』のグリーティング、無料で何杯でもおかわりできるアメリカンコーヒー、氷の入っていないジュース、数々の卵料理法、オープンキッチン、手作り風ハンバーバー・サンドイッチetc.、昔からある既存のレストランとは正に一線を画くはっきりとした個性が感じられた。
ところがその後、年を追う毎に真意不明瞭なメニューの多様化が進んでいくのである。ラーメンが出てきたり、和食の定食セットが出てきたりと、CI等が全く感じられない“何でもあり”な戦略は個性を急速に萎ませていき、気がつけばデニーズ、すかいらーく、ロイヤルホスト、その他諸々との明確な差が見えなくなってしまったのだ。
こうなると悲しいかな、基本的調理レベルを低くして済むデニーズのクッキングシステムには、他社との正統派料理競争に際し、決して避けることのできない大きな力の差が立ちはだかるのである。
料理の作り込みに関しては間違いなくロイヤルホストが当時のファミレスの中で二歩程先行していた。特にパスタはイタリヤ物をツーオーダーするという懲りようで、デニーズの“うどん風スパゲティ”とは全く別物のプロ志向にあった。サラダドレッシング等も然りである。デニーズのサウザンアイランド、フレンチ等はいかにも“出来合い” だが、ロイヤルホストの人気ドレッシング・グリーンゴッテスは、舌触りや味わいも等も専門店レベルを持っていて、金を払ってまでも食べる意味合いを十二分に主張していた。この他カレーソースやシチューなどの煮込み類も同様である。元来デニーズショートオーダークックの育て方は、アメリカ流13週間マニュアルを基にしているので、世の中の標準的料理レベルを持ち出されたら端から勝負にはならない。
よってデニーズは独自の道を突き進むべきであった。それは料理屋ではなく、アメリカの文化を全面的に出す、コーヒーショップスタイルレストランの訴求である。
目先の戦局を好転させる為に、自らCIを崩していった一連のヨーカ堂的戦略は完全な失策だ。そもそもヨーカ堂グループにはPOSを駆使しての数値的戦略は得意としても、文化を上手に演出し、それを利潤へと導く術は無かったのかも知れない。
スパイシーなポークリンクソーセージ&サニーサイドアップ、どうやって食べるの?!
ホットローストビーフサンド、シンプル イズ ベストのハムエッグサンド、マックより絶対美味しいデニーズコンボ、オージュでガブッといただく
フレンチディップetc.これだけではない。黄色とオレンジ主体の内外装は、既存のレストランには絶対に見ることのない超個性色、そしてMDのユニフォームも、食器も、ソファーも、テーブルも、全ては明るく楽しいリアルアメリカを演出していたのだ。
今この外食産業不毛の時代にこそ、あの頃のデニーズがナイスかも知れない。
To be continued
- 2008/05/26(月) 13:22:36|
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風邪を引いてしまった。体調最悪である。
週末にはショップイベントのサーキット走行会があるというのに、正直困りものだ。火曜日の朝、突如喉が痛くなり、その度合いからして病院へ行かなければならないと判断。出勤前に掛かり付けの「じょういち医院」で診てもらった。
先ずは深呼吸しながら肺に聴診器を当てた。次にリンパ腺の腫れをチェックし、最後は喉の奥を懐中電灯で照らしチェック。簡単且つスピーディーである。
――― 喉、赤くなっていますね。 それじゃ5日分の薬を出しておきましょう。
こんな時はやっぱり病院の薬だ。効き方が市販薬と全く違うし、値段も安い。今回は<初診料+2種類の薬5日分=1,800円>である。薬屋でパブロンS錠を一箱買ったら同じ料金を取られる。だから病院はどんどん使うべきなのだ。何より安心を買え、それだけで病状は楽になるというもの。
ジテ通を始めてから殆ど風邪を引かなくなったが、今回はどこかに油断があったのだろう。重い疲れが溜まっていたのに放置したのが原因かもしれない。もう若くはないのだから、その点は最も注意しなければならなかった筈だ。いやはや情けない。
唯、寒さや温度変化に強くなってきたことは確かである。真冬のジテ通こそそれなりの防寒着を身につけていたが、春先には例年にない早いタイミングで、スラックスを7分丈のサイクルパンツに穿き替えたのである。
本来下半身が冷えるのは苦手な方で、今までは夏日になるまで薄手の長ズボンで通していたのに、それがこの頃、内部から熱いパワーが出てきたのか、皮膚が寒さに耐えられるようになってきたのだ。これは今までの人生には一度も見られなかった“体質変化”であり、積極的に体を鍛えて行けば、それなりに抵抗力も高まっていく一つの証拠なのだ。
風邪の症状が落ち着いてきたら再びロングライドを始めるが、これからは無理をしないよう、特にオーバーロードには気を付けると共に、サイクルコンピューターを積極利用して数値的に管理して行こうと思う。
- 2008/05/22(木) 17:04:38|
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この頃はCARRERAにも、そして多摩サイにもだいぶ慣れてきたように思う。
一ヶ月前だったか、ひたすら五日市街道〜青梅街道を走り、奥多摩駅の数百メートル手前にある『もえぎの湯』へ行ったのだが、これは色々な意味で勉強になった。アップダウンありの往復100kmはかなり辛かったが、ロングライドのツボは経験と鍛錬の積み重ねで得られるものと開眼し、蓄積したノウハウは一つ一つが宝になっている。

自宅から青梅までは何の問題もなく快適に走れた。しかしそこから先は上りの連続となり、ギアのチョイスとタイミングに神経を使う。ラフなペダリングをしていると忽ち体力を消耗してしまう難しいセクションだ。
温泉で寛いだ後は、それなりに体力が回復しているように感じた。更に復路は<下り=楽勝>との思い込みがあった。しかしもえぎの湯を出てしばらく走ると、それらが見込み違いだったことに気が付いた。確かに青梅は奥多摩と較べれば標高的に低い位置にあるが、いざ自転車で走ってみると、それは直線的に下って行くのではなく、細かなアップダウンを何度も繰り返していることが分かる。これは車やバイクでは全く感じられないものであり、実際にペダルを漕ぐと想像以上にシンドイ。経験の浅さか、ギアの選択が難しく、思うようなケイデンスを保てなくなるから息も上がってくる。おまけに脚の筋肉や関節から疲労サインが出てきてしまった。
そして長湯も悪影響したのだろう、体はやや脱水症状に近い状態に陥り、急に強い喉の渇きを感じるようになって慌てて水分補給をしたのだが、いくらガブ飲みしても乾きは癒えなく、案の定体力も徐々に落ちていくのが分かった。
多摩サイには既に6度も出掛けている。気持ちの良さに魅了されたからだ。
定番コースを言うと、車返しから国立のトイレまではノンストップ。その後は昭島の中華料理店・
東京亭で昼飯を食らい、来た道をそのまま戻る。単純だが“良いとこ取り”で実に楽しい。
ペース配分も少しづつ身に付き、平均速度は若干だが上がってきていると思われる。近々にサイクルコンピューターを装着して、その辺の成果を数値化し、目標等を立てようかと計画している。

そう、多摩サイでいつも立ち寄っている
東京亭は中々良い店だ。やや塩っ気が強いが、サイクリングにはもってこいの味付けだし、基本的な盛り付け量が非常に多いところも高いポイントになるだろう。麺物もいけるが、この店は中華鍋をあおりまくる、定番単品がお勧め。単品なら何でもご飯、味噌汁、お新香付きの定食になるところがとても嬉しいのだ。次回は麻婆豆腐、はたまた卵とキクラゲの炒め物か。。。
- 2008/05/21(水) 07:57:01|
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4月29日(火)・昭和の日。この日は休暇をとり、今や恒例となった、女房と1日だけのGWを楽しんだ。
昨年は奥多摩の御前山へハイキングと勇んでみたが、普段の運動といえば、近所をぐるりと一周するウォーキング程度しかやらない女房にとって、山歩きは体力的にかなりきつかったらしく、以降その類のプランはバッサリと却下されてしまう。
――― 生
シラスが食べたいな。
それじゃ沼津へでも行くかと問へば、
――― 今まで行ったことのないところで食べたいから、
江の島がいいかな。
でた…。GW中の
江の島観光である。この瞬間、鎌倉界隈の目を覆う様な交通渋滞が頭の中のスクリーン一杯に広がったのである。
江の島までのドライブルートは、一般的に環八〜第三京浜〜横浜新道〜横浜横須賀道路〜朝比奈ICを取るのだが、どう考えてみてもGWの鎌倉を抜けて行くのは得策ではなかろうと判断、朝比奈ICは通過して、もう一つ先の逗子ICで降り、海岸線を辿り
江の島へ向かうことにした。
この作戦は概ね成功。R134へ出てからは“湘南”の雰囲気満点な景観を眺めながらの快適なドライブを楽しめたのだ。
江の島へ近づくに連れ車の数は着実に増えていった。そして1km手前辺りからは、ついに渋滞に嵌ってしまう。
――― ねえ見て! 橋の上、車でびっしり。
オーマイゴォッだ。見れば本当に凄まじい大渋滞であり、車の列は殆ど動いている気配がない。あれを通過するのは容易ではなさそうだ。そしていつしか「
江の島入口」を左折すると、我々はその長い車の列の1台となった。
島まで途切れなく続く車の数もさることながら、それと平行して延びる歩道の上も負けずに凄い。大袈裟ではなく、その様は正に民族大移動である。この大行列は恐らく三つの
江の島駅からそれぞれ続いているのだろう。あんな小さな
江の島に、あれほどの人達が入り込めるのかと変な心配さえもしてしまう。
渋滞路を耐え凌ぎ、動かぬ駐車場待ちの列に並び、ここまで掛かった時間は45分。やっとの思いで車から降りると、女房が生
シラスを食べたい店まで案内するという。
その店は
シラス専門店の『とびっちょ』。駐車場入口の真ん前に、やたらと人集りのできている店があるなと横目で見ていた店がその『とびっちょ』だった。どお考えてもすぐには食事にありつけそうもなかったが、とりあえず予約帳に記名することにした。
――― 何番だと思う? 91番だよ。
うんざり。書くだけ書いて他の店を探した。同じようにしている人達は、我々の他にもたくさんいると思う。よって91番ということだが、実際は30番くらいではなかろうか。
とびっちょの先にある『魚華』という店では、若い男性の店員が、店頭でひたすら魚介を焼いている。当然堪らなくいい匂いが随時流れ出しているわけで、昼時と合わせ、急速に空腹感が高まってきた。
――― ここに並ぼうか?!
魚華の入口脇テーブルに置いてあった予約帳を確認すると、今なら4番目に入れる。すぐに記入して店前のベンチで待つことにした。
女房と並んで腰を掛けていると、鼻先を数え切れない人・人・人が通過していき、普段の平日休みでは到底体感できない喧噪を、良い意味で感じることができた。“遠くへ来た感”もそこそこに味わえ、東京の近郊を考えれば、
江の島は穴場と呼んでもいいスポットかもしれない。
順番が来た。女性スタッフに案内され二階へ上がった。もちろん満席である。女房は『
シラス釜揚げ丼』、私は刺身定食と単品の生
シラスを注文する。
店は相当混雑しているのに、10分もすると料理が運ばれてくる。二人とも腹ぺこはピークに達していたから、すぐに箸を取った。
――― なかなかだよ、このイカ。
素直な感想である。甘みのある新鮮な味わいもさることながら、適度な身の柔らかさはクセになりそうな食感である。その他、鯛も十分に満足できるもので、最後の茶碗蒸しに至るまで一切手抜きのない、お勧め刺身定食と言えよう。そして今や
江の島名物にもなっている
シラスであるが、女房曰く、
――― ご馳走してもらっちゃってあれだけど、やっぱり沼津の方が美味しいかな。

うちの女房、
シラスに関しては少々うるさい。何と言っても沼津育ちの舌は、極上の
シラスの味を知っている。新鮮この上ない
シラスは、全く苦みのないものだが、ここで食したものは僅かなそれを感じてしまう。そして身の弾力性もやや欠けるような気がした。まあ、基本的にはとても美味しかったので、変な誤解はされないでいただきたい。
食事の後は、いよいよ
江の島観光、目指せ展望台!である。
青銅の鳥居をくぐると、山へ向かい参道が延びている。昨年GWの奥多摩で、心底山歩きが嫌いになった女房は、この段階を目の前にして既に気が進まない様子である。
――― おい、頂上までは“エスカー”っていう乗り物があるから、それで楽に行けるよ。
事前に目を通していた
江の島観光マップにその乗り物の名前が載っていたのだ。しかし
江の島を湘南海岸側から一望したときには、ゴンドラやケーブルカーの類は一切確認できなかった。
ともかく山道をひたすら歩いていくと、切符売り場らしきものが現れた。案内板を読むと、エスカー片道分+サムエル・コッキング苑/
江の島展望灯台入場料金がセットで安くなっている。迷わずそれを大人二人分購入し、早速エスカーに乗ることにした。
切符売り場から奥へ進むと、エスカレーターが上へ向かって動いていた。恐らく上がったところがエスカー乗り場なのだろう。長いエスカレーターを上りきると、そこは神社の正面であり、肝心のエスカーは何処にも見あたらない。
――― ねえパパ、エスカーって、若しかしてこのエスカレーターのこと?!
ん? どっひゃー!である。
ごく普通のエスカレーターを、エスカなどという妙なネーミングにしなくても良いと思うのだが、そこは
江の島観光組合が何かしらの意図を込めたのであろう。しかし常識的に考えて、エスカレーターに“乗り場”があるってのは些か大袈裟である。

展望灯台の周囲では
江の島フラワーフェスタ2008が開催されていて、マーチングバンドの演奏やダンスなどのライブパフォーマンスが行われており、会場は大勢の見物客で大いに盛り上がっていた。
イベントを横目で見ながら、展望灯台のエレベーターへ乗り込む。ぐんぐんと上昇して行くと、想像以上のすばらしい景観が目に飛び込んできた。足下である
江の島の磯から、ヨットハーバー、湘南海岸、鎌倉、はたまた厚木方面までが、ぐるりと超ワイドに一望できるのだ。ガスが掛かっていなければ富士山さえも見ることができただろう。
江の島は余りにもポピュラーな観光地なので、何となくいつも遠目で見るだけの場所になっていたが、実際に訪れてみれば、これが変化に富む撮影ポイントを多々持っているGooなところであり、これから様々なアングル、レンズなどを駆使し、積極的に撮影してみても良いのではないかと思ってしまうほどであった。
山を下りると一休みしたくなり、とびっちょの裏に発見した喫茶店『カフェー・マル』へ寄ってみた。ドアを開けると店内に充満したコーヒーの芳醇な香りが鼻腔をくすぐる。スタバにも、ドトールにも、そしてマックにもない、昔懐かしの本物の喫茶店がそこにあった。超アンティックな店内は十二分に落ち着ける雰囲気を持っていて、舌の上で蕩けるチーズケーキと、ほろ苦いブレンドコーヒーのマッチングに、暫し時を忘れてしまう深いNostalgicを感じてしまった。
- 2008/05/15(木) 23:34:30|
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花、花、花!
初夏の伊豆は爽やかさがいっぱいだ。
4月23日(水)。漸くSIGMA17-70mmのデビューを果たすことができた。
最近は自転車に嵌ったばかりにやや写真から遠ざかっていた感もあるが、気持ちの半分はいつも写欲に満ちあふれ、手応えの良かったSIGMA17-70mmを一日でも早く撮影行に使いたいと、ジリジリしながらその機会を待っていたのである。

撮影地は当初の予定通り伊豆とし、メインは西海岸の大瀬崎を選んでみた。大瀬崎と言えば昔からスキューバダイビングのメッカとして名が通っており、岬に囲まれた波静かな湾内はリゾートムード満点の景勝地となっている。実は20年前、私もここでCカード取得の講習会を受けたことがある。
今まで幾度となく伊豆での撮影を試みているが、不思議に大瀬崎で突っ込んだロケハンをやったことがなく、南伊豆へ向かう車の窓から、その細長く美しく延びた半島を望む度に、いつか撮影地に選びたいと常々心には留めていたのだ。
そうそう、参考までに、大瀬崎は「オセザキ」と読む。
時間を無駄にしたくないので、いつも通り5:00過ぎに自宅を出発、西伊豆へは定番のルート(東名〜裾野〜大仁〜内浦湾)を使い、7:30にはマクドナルド大仁店で好物のパンケーキを食していた。ところで、初めて飲んだマック・プレミアムローストコーヒーは中々いける味だ。しっかりとした苦みとこくがあって、甘いパンケーキには特にマッチする。一杯100円は価値ある商品。
この日の伊豆はとにかく良い天気で、気温も同時に急上昇。BMWの外気温計では21.5℃と控えめな数字を示していたが、体感的には25℃以上ありそうな感じで、歩き回れば汗ばみ、車の運転中はもちろんクーラーが必要であった。強い日差しは紛れもない夏そのもので、花々や山の緑が眩しいほどに映え渡っていた。
県道から大瀬崎へ入る坂を下っていき、右側にある大駐車場へ車を停める。
早速浜辺伝いに、岬を目指し歩き始めた。時間が早いのか、はたまた平日なのか、ダイバーを余り見かけない。それでも各ダイビングショップの前には数え切れないほどのエアータンクが並んでおり、ここへ訪れるファンダイバーが如何に多いかが想像できる。

花や海を撮りながら大瀬神社の鳥居まで来た。岬の先端には、波打ち際の脇なのに何と淡水が湧き出し、いつも腹を空かして餌を講う無数の鯉が生息する、【神池】と呼ばれる伊豆七不思議の一つに数えられる池がある。そして大瀬崎全体が国の天然記念物であるビャクシンの樹林でもあるので、辺りをじっくりと見回せば、何とも言えない神秘的なエリアだということに気がつく。
灯台のある外海側も被写体で溢れてかえっていた。花の種類は疎い方なので分からないが、薄紫色の花弁をつけた植物が遊歩道に沿う様に多数群生しているのだ。これは実に見事な光景で、そこには多くの蜂や蝶が蜜を吸いに集まっており、じっと観察していると生命の息吹さえも感じてしまう。
暫しここでの撮影に時間を費やす。
顔が火照りだした。紫外線の量が半端ではないのだろう。喉も渇いたし、少しだが疲労も感じ始めた。大凡2時間は頑張っていただろうか、きりのいいところで撮影を打ち切り、駐車場へと戻ることにした。
――― 美味い!
冷たいスポーツドリンクが体の隅々まで染み渡っていく。知らず知らずのうちにずいぶんと発汗していたのだろう。500ccも飲み干すと、次第に活力が戻ってきた。腕時計に目をやり時刻を確認する。時間はまだある。昼飯の前にもう一本撮ろうと考えたとき、土肥の海岸脇にある『花時計』が頭に過ぎった。
――― あそこなら花がたくさん咲いている筈だ。
大瀬崎〜戸田〜土肥をBMWで軽快に飛ばす。ここは西海岸のワインディングで最もファンライドできる区間であり、特にバイクだったら楽しさ爆発のコーナーが連続している。
写真が撮りたい! 自転車に乗りたい! そしてバイクにも乗りたい! いやはや悩ましい。
花時計のある松原公園はとても長閑な雰囲気が漂っていた。
風が殆どない上に、極めて穏やかな陽光が降り注いでいるから、ちょっとベンチに腰掛けるだけですぐにウトウトしそうになる。周りを見渡しても、小さい子供を連れた若いお母さん、老夫婦、外人の家族連れ、本を読む中年女性と、Castingは恰も穏やかさを絵にした様である。
公園や海岸の砂浜にある花々は、どれも開花直後の瑞々しさを保っていて、その色合いは艶やかこの上ない。濃厚な青紫、立地感溢れる白、目にも眩い黄色と、花弁の元気さを辺り一面に発散していたのだ。
ファインダーから判断する17-70mmは堅実に及第点を取っていた。レンズフードに花弁が触れるほど寄っても、D1はピッ、ピッ、ピッ、とピントを合わせてくる。それと明るさも好ましい。同社の18-125mmと較べるとそれは十分に感じ取れる。
――― 使い易い!
これが実感だ。
13:00が近づくと無性に腹が減ってきた。昼飯で利用する店はほぼ決めていたので、迷うことなく馴染みの食事処・松崎【パピオン】へ向かった。しょうが焼きから始まり、ハンバーグ、ミックスランチと、行く度に違うメニューを注文してみるが、調理の基本がいいのか、どれを食べても“街の洋食屋”のレベルは完全にカバーしており、<伊豆=魚介類>にマンネリを感じる皆さんは、是非一度立ち寄っていただきたい店である。
昼食の後は時間的に見て、本日最後の撮影となる。予定通り大沢温泉のど真ん中を流れる池代川周辺を狙ってみた。
ここは数年前にも訪れたことがあるが、川岸のごろごろした岩場には様々な草花を見ることができ、撮影対象として中々興味深いエリアと言えよう。岩の間の小さな水たまりに目を凝らせば、時として面白い構図に出くわすのだ。

唯、今回は一点残念なことを発見した。それは目に余るゴミの多さである。
人の生活の濃い河口付近ならまだしも、これだけの上流域にペットボトル、空き缶、ゴミが入ったコンビニ袋、靴、プラスチック片etc.が散在する様は、とてつもなく大きな問題である。平気でゴミをポイ捨てする連中には、美しい伊豆の渓流が泣いている現実をもっともっと理解して欲しいものだ。
一通りの撮影が終了した後は、最後の締め括りとして温泉に浸かることにした。十数年ぶりとなる大沢温泉露天風呂【山の家】はすぐ目の前にある。古い佇まいの母屋は見事なほど山間の景観にとけ込み、良い意味で施設に全く手を入れないところが好ましい。
入浴料500円+タオル250円、計750円を支払い湯船へ直行。一人しかいなかった先客も、ものの2〜3分で上がってしまい、それから最後まで、滾々と湧き出る温泉を独占することができたのだ。
- 2008/05/04(日) 23:17:26|
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