9月28日(木)。朝から抜けるような青空が広がり、そこには適度な雲も配置され、これは夕刻のベイエリアを眺めるには最高のチャンスだと、午後の野暮用を済ませた後、三脚とD100を持って田町へと向かった。
三鷹駅のホーム階段を降りるとちょうど良く中央特快が停車していたので、これはラッキーと乗り込んだわけだが、通勤時刻でもないのに車内は酷く混んでおり、次の停車駅である中野へ到着するまでの間、カメラバックと三脚を守りつつのすし詰め状態が続き、この悪戦苦闘で少々の出鼻を挫かれる。
田町駅東口からは先日の道順で湾岸食堂の先まで歩いたが、不思議なことに2度目となる街の景観からは何一つ心を揺らすものが見つからず、途中の運河やそれに架かる橋に差し掛かっても先回のような感慨が湧き上がってこないのだ。何故だろうと自問自答してみたが未だに答えは出ていない。
レインボーブリッジの袂でアーチ状になる首都高速へレンズを向けていると、海に近い岸壁でアマチュアと思われるカメラマンの姿を見かけた。よく観察すると殆ど私と同じ方向で被写体を模索しているようだ。一瞬話しかけようとも思ったが何となく気が乗らず、三脚をたたんで今回の目的である浜松町方面へ向かうことにした。
歩いているとBARQUE芝浦というちょっときれいなビルのテナントに湾岸食堂・波止場店を発見。多店舗展開をしている事実を知る。このビルの眼前には東京湾が大きく広がっていて、おまけに遠景の上空に薄っすらとした夕陽も見え始めたので、釣られるように岸壁へ近づいていくと、突如太った警備員が出てきて私に向かいニンジンを振ったのだ。
―― くっそぉー!
海を右手に真っ直ぐな道を歩く。
真横には交通量の多い海岸通が走っているのに、初秋の涼しい海風が頬を流れそれが気に掛からない程気分がいい。これも写真という趣味の贅沢な副産物かもしれない。
三脚はカーボン、レンズは高倍率ズーム1本、そしてカメラは軽いD100。これからのMy equipmentである。

東芝浦橋に近づくと俄かに人影が多くなってきた。考えてみれば“ここの上空”が首都高速・浜崎橋ジャンクションであり、JR山手線・浜松町駅も目と鼻の先だ。
早速運河の側道から東芝本社ビルを狙う。暮れ進む空に立ち並ぶ高層ビル群を仰いでいると、いつものようにTwilightと大都会のIlluminationがこの上ないベストカップルだと心の底から納得してしまう。中でも東京ベイエリアの夜景は、自然の景観美に負けずとも劣らない、素晴らしい人工美の代表選手と断言しても良い。
そしてあの光の中に人々の喜怒哀楽、そして夫々の人生があるかと思うと、切なさ共に深い感慨さえ覚えてしまうのは私だけだろうか。
- 2006/09/29(金) 16:15:25|
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以前から調子は悪かったのだが、ここ一ヶ月の間に鼻のムズムズ感や連続するくしゃみが度々起こるようになり、更には左鼻腔の違和感も次第に強くなってきたので、ついに重い腰を上げ近所の耳鼻咽喉科で診てもらうことにした。
始めてかかる病院の待合室へ入ると、先ずは子供の多さにびっくり。まあ多いだけなら取立て問題はないのだが、そこにいたクソガキどもはぎゃあぎゃあと喚きながら、待合室の中を所狭しに駆けずり回っているのだ。これには爆発寸前!
長い待ち時間の間、こんな胸糞悪い環境の中でじっと耐えなければいけないかと思うと、久しぶりにブチ切れそうなる。ガキもガキだが、そいつらのバカ親の態度が輪を掛けてむかつくのだ。こんな子供の叱り方もまともにできないバカ親達が多くなったから、最近の中高生は簡単に人を殺したり、ちょっとした事にキレて刃物を振り回したりするのだ。これからの社会を考えると、暗澹とした気分に陥る。
一時間弱の後、診察室に呼ばれると先生は女性だった。
彼女のてきぱきとした対応は、直感的に高い仕事力を感じる。病状や検査の説明もテンポがある。
さて、アレルギー検査をやるということで、右腕に11箇所の小さな傷をつけ、そこへハウスダスト、ブタクサ等の反応液を塗った。大凡20分もするとアレルギーに該当する傷が痒みを伴い赤く腫れてくる。結果はダニを中心にハウスダスト等の反応が出てしまい、思ってもみなかった現実に少々落胆。おまけに鼻の穴も曲がっていて、特に左側が狭くそこが詰まりやすくなっているという。
だからずっと違和感が続いていたのだ。
やはり加齢と共に体のトラブルは確実に増えていくな。
- 2006/09/25(月) 23:10:23|
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9月10日(日)。本年度3回目となるビギナーツーリングは、終始素晴らしい天候に恵まれ、ワインディングを多く採り入れたスペシャルコースを、誰一人一度の立ちゴケも無く予定通りに走りぬけた。
暑くもなく寒くもなく、そして風もない。こんな日にバイクに乗れば誰だって笑顔がこぼれるものだが、いざ出掛けようとするとそんな日に当たる確立はとても少なく、特に今年は年を通して微妙な天気が続いていた。
しかし今回も含め今年のビギナーツーリングには強力なツキがあった!
ツーリングコースが富士山一周ということで、私も含め参加者全員は何とか富士山の雄姿を見ながら走れたらな〜と、切なる思いを胸に石川PAをスタートしたわけだが、何と南側を除く全てのポイントでその美しい姿を拝むことが出来たのだ。
こうなれば楽しさはこの上ない。さらにビギナーツーリングとはいえ今回の参加者は皆走れるメンバー達ばかりだから、グッドワインディングが始まるR71に入ってからはずっと軽快なペースをキープでき、私も仕事ながら鼻歌が出るほどのナイスな気分に浸れることが出来た。

M1000の主婦ライダーNさんは、本年度開催されたビギナーツーリング3回全てに参加してくれた。1回目の時からいつも私の直後を走っているので、ライディングの進歩が良く分る。その彼女の走りが確実に力強く且つスムーズになった。
BUELL・XB12RのSさん、Gさんのお友達コンビは一日笑顔で楽しんでくれた。
その彼らにM900のベテランライダーOさんが色々とライディングアドバイスをしてくれた。
999ビポストのOさん、999モノポストのTさんは共に車体色がブラック。これは目立った!
999sのかっ飛びライダーYさんも今日だけはマスツーリングの面白さに浸っていたようだ。
途中参加、途中解散だったSS800のYさん。次回は最初から最後まで楽しみましょう。
M750を駆るベテラン女性ライダーのKさんは、小柄ながらも抜群のライディングを披露。バイクは決して力で制するものではないことを証明!
あっという間の一日であったが、それは々々充実したものだった。
次のツーリングイベントは11月11日〜12日開催の<下田一泊ツーリング>。
何と記念すべき50回目だから、大いに走りまくり、大いに飲んで食べて語りたい!
メンバーの皆皆さん。是非ご参加あれ!
- 2006/09/17(日) 22:03:15|
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なかなかナイスなバイクが完成しつつある。それはO氏のDUCATI・S4Rsだ。

完成しつつあるとは、これからもカスタマイジングが進むわけで、冬頃になるであろうフィニッシュがとても楽しみでしょうがない。
ワンオフのビキニカウルが大きなアクセントとなるこのバイクのシルエットは、40代、50代のバイカーが憧れるカフェレーサー。しかし決して懐古趣味ではない。何故ならば、DUCATIの最新技術を惜しげもなく投入した、スーパーネイキッドバイク・S4RsをベースにするというO氏の基本的考えがあるからだ。昔のバイクだけが発する香りを持ちつつも、全ては最新であり、結果はずばり最強を狙っているところにこのバイクの醍醐味がある。
店の前に置いても絵になることこの上ない。
DUCATIモーターサイクルは、多くの国産モデルが失ってしまった、大人の男が望む“バイクの色香”に満ち溢れている。
- 2006/09/14(木) 21:21:48|
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港区芝にある取引先では、よく会議や研修会を開催する。
ここへ電車で行く場合、最寄りの駅はJR山手線の田町で、降り口は三田口だ。駅前を第1京浜が走り、東京タワー、芝公園と喧騒猛々しい典型的な都会という印象を受ける。
普通の人ならこの三田口の街並みを見渡した後、その反対側、つまり田町東口から徒歩約10分で海に出られるなどとは思ってもみないだろう。
この辺が田町の不思議であり楽しさかもしれない。
そして最近読んでとても気に入った小説、盛田隆二著『夜の果てまで』の舞台が正にここ、田町東口の運河街なのだ。
北海道から逃避行してきた二人が住む田町の運河街。
小説では先の見えない男女の刹那的な生活が怖い位リアルに描写されており、運河と都会が彼らの生活を時には重く時には優しく包み込む…。
読後はごく自然に田町へと興味が向いた。直ぐにでもロケハンをしたかったが、休日には色々と野暮用が重なってしまい、暫くの間は思うようにならなかった。
8月31日(木)。久し振りに用事の無い休日がとれたので、早速機材を準備し田町へと向かった。初めて訪れる撮影地を前にすると、いつも心が躍ってしまう。
電車で行く撮影行は、車で出掛けるいつものパターとはまた違った楽しみや発見がある。その筆頭は昼食時にビールが飲めること。些細な事と思えるかもしれないが、時にはこれが非常に重要なポイントになる。
田町東口をエスカレーターで降りると、そのまま真っ直ぐレインボーブリッジ方面へ歩く。ちょうどお昼を過ぎた頃だったので、街にはYシャツ姿のサラリーマンが溢れかえっていたが、芝浦アイランドを通過する辺りから急速に人影は減っていった。
更に歩き進んで海岸通りを超えれば、目と鼻の先にどんよりとした東京湾が現れる。
カーブを描く高速道路、停泊している船、排煙を上げる工場地帯、立ち並ぶ高層ビル、そして飛び跳ねる魚。田町の駅前から数百メートルしか離れていないのに、ここは全く別の空間だ。
早速カメラを取り出し獲物を探す。

今回の機材はD100+SIGMA18-125。最近の定番的組み合わせではあるが、正直レンズはイマイチな商品で、懐がもう少々豊かならばNikkorのVR18-200を使いたいところだ。18-125のズーム幅は文句無く使い易く評価できるのだが、何せこのレンズは周辺光量不足が水準以下のレベルで、絞れないようなSituationでは間違いなく四隅の忌々しいシャドーに悩まされる。ベイエリアの渋い画等を狙う際は返って雰囲気が出るかもしれないが、風景一般では害があっても益は無い。敢えて評価すれば、軽量コンパクトなところだろう。
歩き回って腹も減った頃、目の前に『湾岸食堂』なるものが忽然と現れた。何とその建物はT字交差点の三角地帯の中にあり、よく眺めれば食堂という文字から受ける大衆的な匂いは全く無く、寧ろベイエリアのお洒落なレストランと言った印象だ。
― ランチタイムは2時までか…。
腕時計を見ると1時半。早速入ってみることにした。
立地的には少々首を傾げる所だが、ドアを開いて店内を見回すとほぼ満席状態。笑顔のかわいいウィトレスが、一人客には嬉しい“カウンター席”へと案内してくれた。メニューを見て先ずはグラス生を注文し、食事は本日のランチに決めた。ホタテと小エビのフライにポテトサラダが乗り、ご飯、味噌汁、漬物が付いて税込み800円。ビールと合わせるとジャスト1,000円で、とてもリーズナブル。いい所を見つけたかもしれない。
居心地が良かったので1時間ほど長居をしただろうか、店を出た時は若干陽が傾き始めていた。
カメラを抱え、ほろ酔い加減で歩いて行くと、案の定次から次へとナイスな構図が飛び込んでくる。酒好きの勝手な妄想と突付かれるかもしれないが、僅かな酔いでImaginationは確実にアップする!品川埠頭をバックに、白い船が陽光を浴びながらゆっくりと進む様は、しらふの時では中々捉えられない一瞬だ。
そして本当に良い時間を過ごしているという実感は、日頃のストレスを小気味よく解消してくれる。
想像以上に収穫のあった東京ベイエリアは、今後、場所、季節、時間帯等を変えて、じっくりと取材していくつもりである。
- 2006/09/07(木) 21:55:02|
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